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10月3日は「糖(とう)鎖(さ)の日」~糖鎖をもっと身近なものに!

この度「糖鎖」をもっと身近なものにするため、10月3日を10(とう)3(さ)の語呂を踏まえて、「糖鎖の日」として申請し、日本記念日協会にて認定されました。

「糖鎖」に関する研究・知識の普及とその重要性について啓発活動を幅広く行っていきたいと考えております。

糖鎖とは?

 「糖鎖」は、糖が鎖のようにつながった構造の生体物質です。その糖の種類・つながり方の組み合わせは膨大で、様々な性質・形を持つこと、様々な情報を詰め込むことができます。このことから、糖鎖は核酸、タンパク質と並んで「第3の生命鎖」と呼ばれています。

  我々の身体は37兆個もの細胞からなります。神経、筋肉、肝臓、腎臓、血管様々な種類の細胞が連絡を取り合い、協調して我々の身体を動かし、身体を維持しています。すべての細胞の表面は、糖鎖に覆われています。

しかしすべての細胞が同じ形の糖鎖を持っているわけではありません。細胞は、種類に応じて必要な形の糖鎖を作り出しています。神経に特徴的な糖鎖、肝臓に特徴的な糖鎖…あたかも、細胞の「顔」のように個性を持っています。細胞が自分の役割を果たすとき、お互いの細胞を見分けるとき…様々な場面でその特徴的な糖鎖構造が活躍します。

 

 【糖鎖の例:ABO の血液型】

私たちの血液のABO式血液型。じつは「糖鎖」のわずかな形の違いで決まっています。赤血球の表面にある糖鎖の形が、A型、B型、O型の人では違うのです。その違いはわずか糖1個。この糖鎖の違いで、私たちの身体は自分の血液かどうかを見分けています。

【糖鎖の例:ウィルス感染と糖鎖】

毎年流行するインフルエンザウィルス。インフルエンザウィルスは、細胞の「糖鎖」を見極め、接着し、侵入して感染します。インフルエンザウィルスに効くタミフルなどの薬は糖鎖研究から開発されました。

 

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