2025年2月28日(金)、文部科学省文部科学記者会見室にて、名古屋大学・岐阜大学が共同して設置する糖鎖生命コア研究所(以下「iGCORE」という。)と東北大学東北メディカル・メガバンク機構 (以下「ToMMo」という。) の包括的な連携に関する覚書の締結式が行われました。
ToMMoは、岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構とともに、東北メディカル・メガバンク計画を推進しています。本計画は宮城県、岩手県で合計15万人の参加者に対して、各種生体試料の収集、詳細な検査、アンケート調査等を継続的に行い、さらに生体試料からゲノムやオミックスの解析を実施しています。これらの試料・情報をバイオバンクとして整備し、多くの研究者が利活用可能な「セントラルドグマ」を横断した研究基盤を構築しています。
この研究協力は、ヒューマングライコームプロジェクト(以下「HGA」という。)及び東北メディカル・メガバンク計画の推進を図り、生命現象の理解とヒトの健康・医療の向上に貢献することを目的としています。具体的には、iGCOREでは東北メディカル・メガバンク機構が持つ生体試料を用いて、ヒトの血液の糖鎖構造に関する大規模解析を実施し、「糖鎖」に関するデータベースの構築を進める予定です。従来の「セントラグドグマ」にある遺伝子・タンパク質に加え、糖鎖を同じ土台で解析をすることで、遺伝子・タンパク質・糖鎖から成る「拡張セントラルドグマ」の確立を目指します。
締結式の内容については下記のとおりです。
1.協定締結日: 2025年2月28日(金)
2.協定締結場所: 文部科学省文部科学記者会見室
3.登壇者
門松健治 iGCORE所長 (HGA代表)
岡島徹也 iGCORE教授
山本雅之 ToMMo機構長
木下賢吾 ToMMo副機構長
4.締結式での様子
覚書の署名
覚書とともに握手