本研究拠点のメンバー(門松グループ)であり、名古屋大学医学研究科の坂元一真准教授が、2020年度(第23回)日本糖質学会奨励賞を受賞することが決定されました。本奨励賞は、糖鎖研究の分野で優れた研究成果を上げた満40歳以下もしくは、学位取得後10年以内の若手研究者に授与されるものであり、本年度は、坂元准教授を含め3名が受賞者に決定しました。
http://www.jscr.gr.jp/?p=contents&id=18
受賞対象となったのは、「糖鎖リガンドによる軸索再生阻害機構の解明」に関する研究です。本研究は、糖鎖の一つであるコンドロイチン硫酸が、神経軸索の再生を阻害する機構を明らかにしたものです(下図1)。
今後、様々な神経疾患の病因の解明に寄与すると考えられます。
https://www.med.nagoya-u.ac.jp/biochem/research/Neuron.html
なお、2020年度の日本糖質学会は誌上開催となったことから、授賞式及び受賞講演は、次回2021年度(第40回)年会(鹿児島)にて合同で行われる予定です。
図1 コンドロイチン硫酸による神経軸索再生阻害のメカニズム