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阿部教授グループの論文がNature Communicationsに掲載されました

世界初の高純度キャップ化mRNAワクチン製造技術、PureCap法の確立 ~Cap2型mRNAが低免疫刺激・高翻訳能を有することを明らかに~

国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院理学研究科・糖鎖生命コア研究所の阿部 洋 教授らの研究グループは、東京医科歯科大学 内田 智士 教授との共同研究で、高活性なmRNAワクチンを高純度で製造できるPureCap法を開発しました。この手法では、光で除去できる疎水性タグをキャップ化試薬に導入することで、キャップ化された目的mRNAを単離精製することができます。また、Cap2型構造注1)を有するmRNAを高純度で製造することに世界で初めて成功しました。このCap2型mRNAは、高いタンパク質生合成量および低い炎症作用を示すことが明らかになりました。
本手法は、安心・安全な純国産mRNAワクチンの製造に貢献すると期待されます。また、癌や遺伝性疾患に対するmRNA治療薬の開発にも応用できる可能性があります。本研究は、mRNA科学の基礎的な知見を深めるとともに、mRNA医療の実用化に向けた重要な一歩となります。
本研究成果は、2023年5月11日午後6時(日本時間)付イギリス科学誌「Nature Communications」に掲載されました。

注1)Cap2型構造: 転写開始位置から2番目の塩基までの2’位の水酸基がメチル化されたキャップ構造。

【ポイント】

・疎水性タグを用いたmRNAの高純度製造
・低用量・低免疫刺激性を特徴とするPureCap型mRNA
・PureCap法を基盤とする大学発ベンチャー「クラフトンバイオテクノロジー株式会社」の創業
・化学修飾型mRNAのための合成技術

詳細はこちらから: https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2023/05/mrnapurecap-capmrna.html

 

雑誌名: Nature Communications

論文タイトル: Cap analogs with a hydrophobic photocleavable tag enable facile purification of fully capped mRNA with various cap structures

DOI: 10.1038/s41467-023-38244-8

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