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鈴木健一教授らの研究グループの研究成果が“Nature Communications”誌に掲載されました

自然免疫は、先天的に備わっている、異物に対する応答機構です。STINGタンパク質は、ヘルペスウイルスなどのDNAウイルスの感染に応答して自然免疫応答、炎症を誘導します。それによってSTING経路はDNAウイルス感染から身体を守っていますが、その一方で、異常な活性化は自己免疫疾患、神経変性疾患、がんなど多様な疾患を引き起こします。これまで、東北大学大学院生命科学研究科の見目悠大学院生、髙橋花乃子大学院生、向井康治朗助教、田口友彦教授および、東海国立大学機構岐阜大学糖鎖生命コア研究所の鈴木健一教授(国立がん研究センター研究所先端バイオイメージング研究分野分野長 併任)らの共同研究グループは、STINGの活性にはパルミトイル化脂質修飾が必要であることを明らかにしてきました。

今回、STINGは、パルミトイル化脂質修飾を介してTGNのコレステロールを含む脂質マイクロドメインで平均20分子以上のクラスターを形成すること、およびSTINGのクラスター形成が自然免疫シグナルの活性化に必要であることが明らかにしました。本研究成果により細胞内コレステロールレベルを制御することがこれら疾患を治療する新しい手段となると期待されます。

 本研究成果は2024年1月11日に科学誌Nature Communicationsに掲載されました。

 

プレスリリース:https://www.gifu-u.ac.jp/news/research/2024/01/entry12-12933.html

英語によるNews Release: https://www.eurekalert.org/news-releases/1031018

 

【論文情報】

雑誌名:Nature Communications

タイトル:Single-molecule localization microscopy reveals STING clustering at the trans-Golgi network through palmitoylation-dependent accumulation of cholestero

DOI番号: 10.1038/s41467-023-44317-5
論文公開URL:  https://www.nature.com/articles/s41467-023-44317-5

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